肌がどんな状態になるとニキビはできてしまうのでしょうか?
また原因は何なのでしょう?
効果的なニキビ治療を行なっていただくためにも、
肌のメカニズムとニキビの関係をご理解いただくことも大切です。
ニキビのできる原因は1つではなく、3つの原因が相互に関係しあう悪循環からなるものなのです。
ターンオーバーのサイクルが狂ってしまい、毛穴に角質がたまってしまう事を角化異常と言います。角化異常がおこると、毛穴は詰まり、皮脂をちゃんと排出することができなくなってしまうのです。出口を失った皮脂は毛穴にたまってしまいますので、いずれはニキビの原因となってしまいます。
皮脂を排出する皮脂腺にはアクネ菌と呼ばれる菌が常在し、通常は皮膚の酸性度を調整して保護する働きをしています。また、アクネ菌には皮脂を好み、酸素を嫌う性質があります。そのため、角化異常により皮脂がたまって、毛穴の中が酸欠状態になると、通常の肌よりも増殖し、活発になってしまいます。アクネ菌によって酸化した皮脂はニキビの原因になります。
男性ホルモンの分泌が多いと角質はたまりやすくなります。男性ホルモンには皮脂の分泌を高める性質があるためですが、なぜ男性ホルモンが多いと皮脂分泌が多くなるか、はっきりした理由は解明されていません。しかし統計をとったころ「ニキビのできやすい人」は、「できにくい人」に比べ男性ホルモンの分泌が多いことが解明されています。つまり、ニキビができやすい人は上手にホルモンのバランスを取れないためなのです。また生理前にニキビが酷くなる理由は2種類ある女性ホルモン(黄体ホルモンと卵胞ホルモン)がアンバランスな状態になるからです。